6畳2間徒歩10分

年上夫と猫1匹。旅行や生活のことを。

旅行記:韓国釜山 出発〜1日目

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旅のスペック

  • 行き先:韓国釜山広域市
  • 日程:8.14 - 8.17 (2018)
  • 人数:2人
  • 宿泊先:K-GUEST HOUSE PREMIUM NAMPO 1(釜山 南浦洞)
  • 航空会社:チェジュ航空
  • 所持金:約9万円
  • ガイドブック:地球の歩き方、ことりっぷ
  • ネット環境:海外SIMとホテルWi-Fi
  • カメラ:iPhoneNikon Key Mission 80
  • 訪問回数:初回(韓国は2回目)

釜山に訪れた経緯

お盆に仕事が入るか直前までわからず、ギリギリになって旅先を決めることに。日数も限られていたのでフライト時間が短い場所で、安く航空券が取れる場所を探した。

東南アジア行きの飛行機を調べると、バカみたいに長いフライト時間の格安航空券のトランジット空港として釜山がよく出てきた。

釜山行きを調べるとお盆の直前にしては割安。

もうひとつの候補はインドネシアジャカルタ(こちらも格安トランジット空港)だったが、旅行記を調べてみると釜山の方が楽しそう。フライト時間も2時間半と少ない日数でも助かる。

ということで釜山に行くことに。

私自身は高校の修学旅行以来2度目の韓国だが、行ったのはソウルのみで釜山は初めて。同行者の夫は韓国は初。

出発「おまえら(LCC旅客)みたいなもんは座るとこ無しや」

10時半は早朝

成田発 金海(キメ)国際空港行きのフライトは14時半発。

国際便は2時間前に到着しなければいけないので12時半には成田に。

成田までは約2時間かかる。

ということは10時半には家をでなければいけない。

夜型人間には10時半は早朝である。

新宿にアクセス良い場所に住んでいる。新宿からの空港リムジンバスを利用しようと思ったが、新宿発のバスは3000円かかるのだ。

ところが東京駅まで出ると、なんと1000円で行ける。

新宿〜東京間で2000円もの差が出るのはなぜか教えてほしい。

電車の乗り換えが死ぬほど嫌いなので(苦手ではない、嫌いなのだ)ゴネたが、夫に説得され東京駅まで行き1000円のバスに乗ることに。二人だと4000円浮く。

時間のためなら金は惜しまないタイプなので、値段よりも家を出る時間がたいして変わらないということで納得したのだった。

おまえらみたいなもんはこんなもんで十分や

どうやら東京発のバスは予約せずともバス停に並んで乗ることが可能らしい。

ただ予約をしておくと優先乗車ができて、いい席に座ることができる。

八重洲口のマックで朝マックを買い、優雅に最前列に座る。

f:id:longtallsally:20180825233202j:plain乗り物に乗るとまたたく間に眠りに落ちる特殊体質のため、気づくとそこはもう成田国際空港第3ターミナルだった。f:id:longtallsally:20180825234318j:plain

第3ターミナルはLCC航空会社のみの新しいターミナルで、外観からして異質である。

仮設の渋谷区役所のような見た目である。(上の写真は飛行機の中から撮ったものだが)

中はどういう意図があるのか知らないが、床がどう見ても陸上競技場のトラックなのだ。ビビッドな青色がスタイリッシュかもしれないけど。

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たまらずクラウチングスタートを1回かましておいた。

チェジュ航空はソウル・仁川国際空港行きと釜山・金海空港行きの2列ができていた。

しばらく並んでチェックインと荷物受託を済ませ、フライトまでの時間を潰す。

空港内のテレコムスクエアで韓国SIMが購入できると事前に調べていたので購入する。

6日間5GBで1900円とかだったと思う。日本で買えると安心。

さて、美味しいごはんを食べよう。

奥の方にフードコートがあり、カフェ、お好み焼き、丼もの、ちゃんぽん、うどんが並んでいる。どれもピンと来なかった。そしてフードコートの席がめちゃくちゃ混んでいるのだ。

座れる席が全然ない。

空港といえばたくさん座席があって座れないイメージはなかったが、とにかく利用者数に対して席が少ない。

簡素なターミナルといい、おまえら(LCC利用者)みたいなもんはこんなもんで十分や、と言われている気持ちになる。

なんとかソファの一角を獲得し、コンビニで適当に買った唐揚げ・おにぎり・サンドイッチを食べる。

こんな悲しい空港ご飯は初めてかもしれない。

お店も全然ないし、混雑していて落ち着かないので時間を潰すことができない。

出国審査後はカフェが1軒しかないらしいが、仕方がないので出国する。

人が少ないので椅子に寝そべって過ごした。

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搭乗後から離陸までの時間は永遠

f:id:longtallsally:20180825234350j:plainやっと搭乗時間になり機内へ乗り込む。即寝の神である私はまたもシートに座るや否や眠りこける。

しかし何かのトラブルで離陸が遅れているらしい。

たまに聞こえるアナウンスで覚醒するのだが、いつも着席から離陸までの時間が1時間以上あるように感じる。起きても起きてもまだ離陸していないのだ。そして離陸する頃にはスッキリして起き始める。

2時間半、短い旅。過去最長は12時間だが、それに比べると一瞬である。

LCCなので飲食物は有料。無料のお水だけもらったが小さい紙コップに半分しか入っていない。仕方がないよ、LCCなんだから。

成田から釜山まで日本を横断するようなフライトになるのか、床(陸のこと)がよく見える。

よく晴れていたので空と海がきれいだった。

少し海を渡るとあっという間に釜山が見えてくる。

絵に描いたような島のような、浮かぶ島全体が山になっている。山降りたらすぐ海、みたいな島々が浮かんでいる。日本にはあまりない景色だと思った。

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飛行機は高度(今までずっとコードだと思っていた)を下げ、どんどん床が近づいてくる。建物がミニチュアのようによく見える。日本に比べ、整然と建物が並んでいるように感じる。そして団地のような建物がやたらと多い。

近い、床が近い。ぶつからないの?ダイジョウブ?

家々のギリギリを低空飛行した後、突如現れる滑走路を少し滑ると急停した。

韓国だ、と思った。

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1日目「ハングルは全く読めない」

「わーお」としか言えない

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無事に入国手続きを終え、荷物をピックアップして空港を出る。気温は日本と変わらず暑い。

旅行代理店を使っていないため、ホテルまで自力で行く必要がある。空港から宿泊先の中心地・南浦洞まではバスか地下鉄か車で行ける。どれも小一時間ほどかかる。

しかしハングルは全く読めない。逆に音は近いような気がする。一方、中国は漢字は読めるが音が全く聞き取れない。中国・韓国・日本の言語の歴史がすごく気になる。でも韓国は日本語が町中に溢れているので、正直不便なことはない。

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バスは一人6000ウォン(約600円)、タクシーはだいたい12000ウォン(1200円)。二人で乗れば同じなのでタクシーを使うことに。韓国はタクシーが安い。タクシーには黒い模範タクシーと白い一般タクシーの2種類がある。模範タクシーは数年間無事故の優良ドライバーだが割高。一般タクシーはトラブルもたまにあるらしいが割安。迷わず一般タクシーを選ぶ。

韓国のタクシーは自分でドアを開ける。というか日本以外に自動でドア開くタクシーってあるの?

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タクシーのおっちゃんに英語がどれくらい通じるかわからない。ホテルも格安の有名ではないところなので、予約メールの住所を見せながら片言の韓国語と英語で行き先を伝える。

韓国のカーナビは最先端っぽい。地図が立体だし、常に速度が表示されてその場所の制限速度を超えると警告されている。

「高速道路を使うか?」と聞かれ、「YES」と答えたが遠回りだったと帰りに知る。この話は最終日の回で。

40分ほどかけて市街地が見えてきた。町並みの雰囲気は日本にかなり近い。

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道端に建つ像の前で何やら人が集まり、日本語で女性が解説をしている。運転手が韓国語で指差して何か言っている。

あ、この像見たことあるなと思ったら運転手が「イアンプ」と言った。

そう、一時期ニュースで話題になっていた日本大使館前の慰安婦像だった。

後ほど知るのだが、釜山に到着した8月14日は韓国で最近制定された慰安婦記念日なのだそう。

デリケートすぎる問題に私は「わーお」としか言えなかった。

南浦洞のメインストリートである復光路から少し脇道に入るとホテルに着いた。

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かなり控えめな看板で少し不安になったが、どうやら裏口だったらしい。大通り側にもう少し目立つ看板があったが、それでもわかりやすいとは言えない看板だった。

ビルの古さと打って変わって中は新しくおしゃれ。

フロントのお兄さんは親切に日本語で対応してくれ、スムーズにチェックインができた。近くの両替所を聞くとわざわざ地図を印刷してくれた、ありがとう。

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部屋は狭かったが、ホテルを楽しむための旅ではないので構わない。

シャワーとトイレ一体型はマレーシアで経験済みだったことと、内装が新しくきれいだったのでより一層気にならなかった。 

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 韓国のセミは如何に鳴くか

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ホテルで少し休んでから街に出る。

繁華街のすぐそばに宿をとると、おでかけが圧倒的に楽である。星の数や治安を気にしなければ。

メインストリートは栄えていて、原宿のキャットストリートのような雰囲気。奥には百貨店のロッテモールが見える。若者向けの街という印象。

韓国は国旗がたくさん飾ってあるなと思った。

細い路地にもびっしりとお店があって、韓国ごはんもあれば和食、中華もあった。印象としては日本食ブームっぽいと感じた。上海でも見かけたが、とんかつが人気らしい。街によるのか知らないが、あまりイタリアンやフレンチといった洋食屋は見かけなかった。

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この写真のお店は、おそらく「深夜食堂」にインスパイアされたお店なのではないかと思う。中がコの字型のカウンターで、ドラマのセットそっくりだった。中国あたりでも流行っているらしいので、近い国の人々にもあの良さは伝わっているのだろう。

少し歩くと港が見えてくる。

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おじさんたちが釣りをしていたが、やたらと竿が長い。

アジのようなものが釣れていたが、少し海が臭かったのと水もあまりきれいではなかったように思う。

「ジャーっ」という音が木から聞こえてきてなんだろうと思ったら、どうやらセミだった。

日本のセミと全然違う鳴き方だった。何セミなんだろう。

夫が同僚から「海外のセミは日本と鳴き声が違うのか」という謎の宿題を課されていたが、無事回答を得ることができた。しかし夫がカメラを向け録画しようとするとピタッと鳴くのをやめていた。撮らせねーからな、という強い意志を感じた。

大きな道路には横断歩道がついておらず、地下通路を通らなければいけない。

日本や東南アジアだったら無理やり渡ろうとするが、道幅が広く車が速いのでおとなしく地下通路を使った。現地の人は誰一人として道路を無理やり渡っていなかったので、渡ることは死を意味するんだと思う。

地下通路は駅と駅の間も多分つながっていて、かなり長い。シャッター街になっていたが、地下街の営業時間が17〜18時までのようで、既に18時を過ぎていたので普段から閑古鳥が鳴いているわけではなさそうだった。薄暗くて少し不安になるが、現地の女性が一人で歩いていたので危ないわけではなさそう。

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何箇所かでこのような噴水広場を見かけた。

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地下通路の雰囲気は大阪の地下鉄を思い出す。

地下通路を通じてロッテモールに辿りついたので、涼みがてら中を見学。

1階の化粧品売り場は高級百貨店感があったが、上の階に上がると急に醸し出されるイオン感。安心。

屋上が展望デッキになっていたので上がってみる。

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港町っぽい夜景。デッキにはカップルがそれなりにいたけど日本ほどあからさまにイチャイチャしているカップルっていない。儒教のおしえ?

これをこうしてこう

夜景を楽しんだあとは夜ご飯へ。

夫は韓国に行くというのに前日に焼き肉を食べてやがったので、とりあえず焼き肉は避けて探すことに。釜山といえば海鮮なので海鮮方向で探そうかと。

賑やかな屋台が連なる、連なる、連なる…

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かなり広いぞ、繁華街。歌舞伎町の密度が5個分くらい連なってるような感じで、歩いても歩いてもお店がたくさんあって入る店が決まらない。

ホテルの最寄り駅の南浦の1個隣チャガルチ側まで歩いてきた。といってもそんな距離があるわけではないけれど。

一番飲食店が栄えているっぽい通りにて「ユッケ、レバ刺し」の文字を発見。

名物のイイダコもあるし、雰囲気も良さそうだったので入ることに。

外観撮るの忘れちゃったけど、調べたら「ユケハンユッケ(愉快なユッケ)」という名前のお店みたい。珍しい生肉専門店。

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お通しにこんなに出てきた。わかめスープ、冷やっこ、枝豆、サラダ。

店長が日本にいたことがあるらしく、店員さんは日本語が堪能だった。お隣に座っていたカップルも日本人だった。というか、韓国のお店の人は日本語がかなり堪能。すごい。

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韓国ビールhiteは少し薄めで黄色い。飲みやすくてよい。そしてビール2つ頼んだら中瓶が2本きて驚いた。

そして。

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ああ。

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あああ。

レバ刺し&ゼンマイ刺し 18000 ウォン(1800円)だったかな。

ユッケ&イイダコ刺し 28000ウォン(2800円)だったかな。

ちょっと高いように感じるかもしれないが、量がかなり多い。2人で行くと後半ペースダウンしてしまうような量。4人くらいで適正だろうか。

バーもユッケもすごく新鮮で色艶がいい。釜山名物のイイダコはまだ動いていて、口の中で吸盤が吸い付く。

韓国はお刺身を醤油ではなくごま油+塩で食べる。この食べ方も美味しいんだけど、やっぱり醤油が欲しくなってくる。隣の人は醤油もらってた。

韓国海苔が支給されて、ユッケはどうやら海苔で巻いて食べるらしい。一緒に巻くためのチーズ、梨、ガリが添えてある。ガリと一緒に食べるとサッパリ、チーズと一緒だと濃厚に。シソのように敷いてあるエゴマは少し癖はあるけど爽やかでたまらない。日本のシソ、韓国のエゴマ。日本でもエゴマ普及しないだろうか。

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これをこうしてこう。

生肉大好きだけど普段こんな量は食べないので流石に少し気持ち悪くなってしまった。

シメ的なものは食べなかったのでヘルシーだったと言い聞かせる。

帰りにスーパーでビールやコーン茶を買って帰り、1日目は終了。

2日目へつづく。