6畳2間徒歩10分

年上夫と猫1匹。旅行や生活のことを。

旅行記:韓国釜山 3日目〜4日目帰国

 1日目、2日目はこちら 

3日目「胃が休まらねえ」

台風は夜の間に通り過ぎ、3日目の朝。

台風が去ったからか、すっかり涼しくなり過ごしやすい。

朝早めに目が覚めたので朝食を食べに出かける。

日本人観光客に人気の鮑粥の店に行きたかったのだが、かなり混んでいたので断念。ちなみに夜は空いていたので朝以外に行く方が良さそう。

胃も疲れてきたので、ガイドブックに載っていたシジミ専門店に入ることにした。

おもてなしの暴力

質素な店内。空いている。

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この店にも日本人客が。日本人だらけである。
どうでもいいことだが、このお冷ボトル欲しい。

私はシジミビビンバ定食を、夫はシジミスープ定食を頼んだ。

すると…

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朝イチからこの量である。おもてなしの暴力。
胃を休ませようと思ったけど、休まらない。しかし全てがべらぼうに美味いので食べないという選択肢は無い。
特に真ん中の赤いやつ、サバと大根の甘辛煮なのだが、これが果てしなく美味いのだ。

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メインのシジミビビンバの具。シジミたっぷりで美味しい。夫が頼んでいたシジミスープは少々泥臭かった。

旅行から1年近く経ってこの記事を書いているので記憶は定かではないが、恐らく一回ホテルに帰って昼まで寝ているような気がする。

そして、2日目に注文したネームタグを受け取りに西面に再び向かったはず。

2日目に食べられなかった、西面名物のカルグクスという麺を食べることに。

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どローカルである。

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これは私が頼んだのだが、恐らくカルグクスではない。違う種類の麺。

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夫側にあるのがカルグクスで、手打っぽい太麺が特徴。

どちらも優しい味で美味しかった。やっと胃に優しいものにありつけた。

西面を少しフラフラした後、電車で再びチャガルチへ。
駅で見かけた広告?

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恐らく電車マナー喚起の広告なのだが、これはどういう状況なんだろう。
表情がなんとも良い。

チャガルチ駅前にある大型スーパーでお土産を物色。

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いろいろとサイズがでかくて見ていて楽しい。

肉まんを売っていたので食べる。キムチ入り。

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お惣菜コーナー。
すてきな創作和食。いなり寿司にたこ焼きが乗っている。

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スーパーで一通りお土産を購入。
私は旅先では現地調味料を必ず買うのです。

元祖 ホルモソ焼き

さて、最後の夜ご飯を求め街へ。

ずらっと並ぶ店や屋台を一通り見て回るも、なんとなくピンとこない。
ネットで検索すると、チャガルチ駅から1本大きな道路を越えたところに、日本ではなかなか食べられない羊ホルモンが食べられるヤンコプチャン通りとやらがあるらしい。
ヤンコプチャンとは羊ホルモンの意。

薄暗くてやや怪しげな通りを覗くと、かなりローカルな雰囲気のホルモン焼屋が軒を連ねている。

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「ホルモソ焼 元祖」である、期待大。

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客引きをしていたアジュンマに従い、店内へ。

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アジュンマごとに専用のテーブルと焼き場がある。どうやら違う店らしい。
つきっきりで世話をしてくれる。

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俺たちのアジュンマ。

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ここには全く日本人はおらず、地元民ばかり。

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このサラダがめちゃくちゃうめえ!おかわりも作ってくれた。

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ああ、うまかった。新鮮だった。また食べたい。

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周りの客がソジュ(韓国焼酎)をストレートでぐいぐい飲んでたので真似して。
確かに飲みやすくてストレートでいける。
日本の焼酎のようなクセはなく水のよう。

とても優しいアジュンマで日本語も少し話せていた。
高校生の頃に少し覚えた韓国語の「ごちそうさまでした」を言うと喜んでくれた。

店を出ると野良猫が。猫はどこの国に行ってもいるなあ。

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ホテルの近くのバーへ。
夫婦ともにバーに耐性がないので、いたたまれなくなり1杯で退散。
しかもバーって高いよね。なんで?

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4日目「さよなら釜山」

残念ながら昼の便で帰国である。

ホテルからタクシーに乗って空港へ。
1日目の記事に書いたが、高速道路を使うと遠回りな感じがしたので、下道で向かうとあっという間に空港についた。
半分くらいの時間だったような気がする。
今回の運転手は女性だったが、ラジオを聞きながら爆笑していた。いいな。

空港の食堂でシメに冷麺を食べる。
ここ食堂ので旅中に覚えた「チョギヨ、ムル ジュセヨ」(すみません、お水ください)を発動。無事にお冷をゲットできた。

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帰りもチェジュエアー。

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釜山、楽しかった!
近いのでまた行きたい。

 

旅行記:韓国釜山 2日目

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前回はこちら

2日目 「台風きてる」

朝食にたどり着けない

ぐっすり眠り、2日目が始まる。

ホテルは1泊3000円くらい(割引後の値段)ながら朝食つきだったので、朝食会場へ。といってもフロントの脇にある共有スペースなのだが、ドリンク、パン、シリアル、セルフで焼ける卵が置いてある。食器も自分で洗って片付ける。一応ゲストハウスなのでこんなもんだろう。

しかし大混雑で卵を焼くのには延々と待たなきゃいけなさそうだし、パンもそんなに食べたくない。食べなくても惜しくない朝食だったので、どこか外で食べることに。

ガイドブックにも載っているチャガルチ市場を目指して歩くことに。

築地みたいな感じで(築地行ったことないけど)鮮魚市場とその周りに飲食店が並んでいる。おばちゃんたちがズラっと並んでせっせと魚を捌いて売っている。

一方、おっちゃんたちは椅子に刺さっている。屋外にある椅子という椅子におっちゃんが刺さっているのである。

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サバがまるまると太っていて美味しそう。他にはアンコウ、タチウオ、のどぐろ、エイ、イカなどいろいろな魚が並んでいた。魚種は日本とそこまで差はなかった。

こちらは有名なチャガルチ市場の入り口。

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1階にはたくさんの生簀が並んでいて、そこで好きな魚介を選んで2階の食堂で調理してもらえるシステム。だが、ガイドブックには軒並み割高と書いてある。実際、確かに韓国の食事の値段から考えるとかなり観光地価格。

「スミマセン〜」と絶妙に振り返ってしまいそうなチョイスの日本語で店員さんたちが話しかけてくるが無視を決め込んで市場を見学して脱出。

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その先は屋外の市場がまた延々と連なっている。ここでもおばちゃんたちが頑張っている。この日はちょうど台風が上陸する予定で、かなり暑い。並べた魚に海水らしきものをかけていた。

市場を通り抜け、繁華街の方へ曲がる道に何軒かいい感じの小さな食堂が並んでいた。

その1軒に立つおばちゃんが「サバ、オイシー!」と言ってきたので入ってみることに。朝食を探していたのに既に11時頃だった。

狭くて庶民的な食堂だったが、またお隣には日本人家族が。日本人多いなあ。

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おすすめの焼きサバ定食を注文すると、キムチやスープがどさどさ出てくる。

これが韓国の定食スタイル。

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サバは塩焼きではなく、片栗粉と香辛料がついているのかちょっと唐揚げっぽい味つけでめちゃくちゃうまい。アラ汁っぽいスープ、キムチ、ナムル、大根と豆腐の煮物、ごはん。

これでなんと一人5000ウォン(500円)。コスパ

しかもおそらく全部おかわり自由、サバも。おかわりするか聞かれたけど、お腹いっぱいでできなかった。

お冷は米のお茶?のような薄い甘酒みたいな不思議な飲み物だった。

 確実に傾いている

ホテルに1回帰って休みたいとグズる夫を無視して(確実に昼寝して夕方まで動けなくなるので)繁華街の方へ戻る。

袋のオレンジジュースが珍しくて飲んだけど、バヤリースみたいな化学っぽい味。

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 トイレを借りに映画館に入ると、話題の「カメラを止めるな!」の予告編が流れていた。窓から通りを見下ろす。

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いま写真を見ていて気づいたけど、道がフィルム柄になってるし、BIFFって書いてある。BIFFとは釜山国際映画祭( Busan International Film Festival )のこと。ここはBIFF通りっていうらしい。(帰国後に知った)

口がにんにく臭いのでガムを買ったら不思議なパッケージ。噛んだあとのガムをどうしたらいいかわからなくて、もとの穴に戻しておいた。きたない。韓国の人たちはどうしてるんだろう?

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メインストリートからすぐの観光名所・釜山タワーへ。

エスカレーターと階段を何段か上がる。このエスカレーターでおじさん同士が激しい喧嘩をしていた。おじさん同士の喧嘩を見るのは既に2回目。この旅の中で多分3回は見た。

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雲行きが怪しくなってきた。台風だから仕方がない。

野良猫はたくましい顔をしている。

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チケットは展望台のみと、ポップコーンやハンバーガー・ビールセットなど特典つきの数種類があった。展望台のみ、一人8000ウォン。

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展望台に登ると雨が降り始めてしまった。びっちりと建物が並んでいる。

展望台にしばらく立ってるとだんだん気持ち悪くなってきた。船酔いとか地震とかの酔いに似ている。風も強いし揺れてるんじゃないだろうか。

降りてからもう1回釜山タワー見たら、ちょっと傾いてた。

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 どぅも ありかどうただいきす

今回の旅で唯一必ずしたいと思っていたことがある。

それは、ネームタグを作ること。

以前どこかで誰かが名前の刺繍された布テープのタグをつけているのを見て欲しくなり、どこで作れるか調べると韓国か沖縄だということが判明。(もっと調べれば東京にもあるのかもしれないが)

宿泊している南浦駅から地下鉄で15分くらいの西面(ソミョン)という街にそのお店があるらしい。この街は交通の便が良く、テジクッパ(豚のクッパ)が有名。

疲れてグズる夫をカフェで少し休ませて、地下鉄で西面へ向かった。

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自動券売機には日本語もあって助かった。日本で外国語案内表記に嫌悪感を抱いている人は、外国のサービスに自分の国の言葉があるってどれだけ嬉しくて優しくて親しみを持てるか知ったほうがいい。

切符は厚紙っぽい。コイン型のトークンだとガイドブックで読んでワクワクしてたのに違った。

いざ地下鉄に乗ろうとしたのだが、いきなりホームを間違える。

日本のように改札内で反対ホームには行けず、一度改札を出なければいけなかった。

切符がまた出てくるか、弾かれるだろうと思って改札に切符を入れたがまんまと飲み込まれてしまった。

夫が切符を持ったまま非常出口(従業員が出入りするところ)から出ると、駅員が来て反対側の改札に通してくれた。

韓国の電車は日本に似ている。でもシートがとても硬い。あと、つり革がバネ状になってる。

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さて、西面駅についたけれど、私は切符を持っていない。日本のように改札脇に駅員が常駐していないので説明もできない。いたとしても言葉が通じない中この状況を説明できる気がしない。

ので、こっそり出た。駅員の見てなさそうな改札の非常出口から。お金は払っているので問題はないが、見つかったらややこしかったなと思う。

西面駅の7番出口を出てまっすぐ進み、テジクッパ通りと大通りをつなぐ細い路地にそのお店はある。なかなか見つけられなかった。Little Planetというお店で、荷物預かりもしてくれる。

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店員のお姉さんがまた日本語上手で丁寧にどういうシステムか案内してくれた。

夫婦の名前をいれたLサイズと、自分の名前だけのSサイズをつくることにした。ネットの情報だと混んでなければ3時間くらいでできると書いてあったが、翌日の午後受け取りになってしまった。すぐ来れる距離なのでよしとする。

帰りに西面名物のテジクッパを食べる店を探す。

店の前でおばちゃんが料理をしていて美味しそうな店に入ることに。

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いいイキフン。地元民ぽい人たちが結構はいってた。

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メニューに可愛い日本語が。

どぅも ありかどうただいきす

浦港デジグツパが店名だろうか。

テジクッパと、スンデという豚の血を使った腸詰めを注文した。

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テジクッパはひとつだけ頼んだのだが、もうひとつスープだけ入ったお皿をくれた。これに肉とご飯をわけて食べろ、とおばちゃんがジェスターで言っていた。ありがとう、おばちゃん。

右上の緑色のやつはニラみたいな葉っぱのキムチ?なのだが、めちゃくちゃ辛いけどめちゃくちゃうまい。その下は生のにんにく、青唐辛子、玉ねぎ。生のにんにくって珍しい。

真ん中の黒い丸がスンデ。パンチの効いたヴィジュアルをしているが美味しい。春雨などの具が入っている。見た目に反して少し薄味で、右手前のタレや、左下の味噌、オキアミの塩辛をつけて食べた。オキアミの塩辛はかなりしょっぱいが癖になる旨さ。

テジクッパはとても優しい味で酒飲んだ後に適していそう。

クッパなのでご飯入なのだが、シメの後入れラーメン(右上)もついてきた。

どの店にいってもボリューミーで満腹になってホテルへ戻る。

ホテルについた後、風雨が強くなってきて台風本格化。

おとなしくホテルで夜を過ごし、3日目へ。

旅行記:韓国釜山 出発〜1日目

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旅のスペック

  • 行き先:韓国釜山広域市
  • 日程:8.14 - 8.17 (2018)
  • 人数:2人
  • 宿泊先:K-GUEST HOUSE PREMIUM NAMPO 1(釜山 南浦洞)
  • 航空会社:チェジュ航空
  • 所持金:約9万円
  • ガイドブック:地球の歩き方、ことりっぷ
  • ネット環境:海外SIMとホテルWi-Fi
  • カメラ:iPhoneNikon Key Mission 80
  • 訪問回数:初回(韓国は2回目)

釜山に訪れた経緯

お盆に仕事が入るか直前までわからず、ギリギリになって旅先を決めることに。日数も限られていたのでフライト時間が短い場所で、安く航空券が取れる場所を探した。

東南アジア行きの飛行機を調べると、バカみたいに長いフライト時間の格安航空券のトランジット空港として釜山がよく出てきた。

釜山行きを調べるとお盆の直前にしては割安。

もうひとつの候補はインドネシアジャカルタ(こちらも格安トランジット空港)だったが、旅行記を調べてみると釜山の方が楽しそう。フライト時間も2時間半と少ない日数でも助かる。

ということで釜山に行くことに。

私自身は高校の修学旅行以来2度目の韓国だが、行ったのはソウルのみで釜山は初めて。同行者の夫は韓国は初。

出発「おまえら(LCC旅客)みたいなもんは座るとこ無しや」

10時半は早朝

成田発 金海(キメ)国際空港行きのフライトは14時半発。

国際便は2時間前に到着しなければいけないので12時半には成田に。

成田までは約2時間かかる。

ということは10時半には家をでなければいけない。

夜型人間には10時半は早朝である。

新宿にアクセス良い場所に住んでいる。新宿からの空港リムジンバスを利用しようと思ったが、新宿発のバスは3000円かかるのだ。

ところが東京駅まで出ると、なんと1000円で行ける。

新宿〜東京間で2000円もの差が出るのはなぜか教えてほしい。

電車の乗り換えが死ぬほど嫌いなので(苦手ではない、嫌いなのだ)ゴネたが、夫に説得され東京駅まで行き1000円のバスに乗ることに。二人だと4000円浮く。

時間のためなら金は惜しまないタイプなので、値段よりも家を出る時間がたいして変わらないということで納得したのだった。

おまえらみたいなもんはこんなもんで十分や

どうやら東京発のバスは予約せずともバス停に並んで乗ることが可能らしい。

ただ予約をしておくと優先乗車ができて、いい席に座ることができる。

八重洲口のマックで朝マックを買い、優雅に最前列に座る。

f:id:longtallsally:20180825233202j:plain乗り物に乗るとまたたく間に眠りに落ちる特殊体質のため、気づくとそこはもう成田国際空港第3ターミナルだった。f:id:longtallsally:20180825234318j:plain

第3ターミナルはLCC航空会社のみの新しいターミナルで、外観からして異質である。

仮設の渋谷区役所のような見た目である。(上の写真は飛行機の中から撮ったものだが)

中はどういう意図があるのか知らないが、床がどう見ても陸上競技場のトラックなのだ。ビビッドな青色がスタイリッシュかもしれないけど。

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たまらずクラウチングスタートを1回かましておいた。

チェジュ航空はソウル・仁川国際空港行きと釜山・金海空港行きの2列ができていた。

しばらく並んでチェックインと荷物受託を済ませ、フライトまでの時間を潰す。

空港内のテレコムスクエアで韓国SIMが購入できると事前に調べていたので購入する。

6日間5GBで1900円とかだったと思う。日本で買えると安心。

さて、美味しいごはんを食べよう。

奥の方にフードコートがあり、カフェ、お好み焼き、丼もの、ちゃんぽん、うどんが並んでいる。どれもピンと来なかった。そしてフードコートの席がめちゃくちゃ混んでいるのだ。

座れる席が全然ない。

空港といえばたくさん座席があって座れないイメージはなかったが、とにかく利用者数に対して席が少ない。

簡素なターミナルといい、おまえら(LCC利用者)みたいなもんはこんなもんで十分や、と言われている気持ちになる。

なんとかソファの一角を獲得し、コンビニで適当に買った唐揚げ・おにぎり・サンドイッチを食べる。

こんな悲しい空港ご飯は初めてかもしれない。

お店も全然ないし、混雑していて落ち着かないので時間を潰すことができない。

出国審査後はカフェが1軒しかないらしいが、仕方がないので出国する。

人が少ないので椅子に寝そべって過ごした。

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搭乗後から離陸までの時間は永遠

f:id:longtallsally:20180825234350j:plainやっと搭乗時間になり機内へ乗り込む。即寝の神である私はまたもシートに座るや否や眠りこける。

しかし何かのトラブルで離陸が遅れているらしい。

たまに聞こえるアナウンスで覚醒するのだが、いつも着席から離陸までの時間が1時間以上あるように感じる。起きても起きてもまだ離陸していないのだ。そして離陸する頃にはスッキリして起き始める。

2時間半、短い旅。過去最長は12時間だが、それに比べると一瞬である。

LCCなので飲食物は有料。無料のお水だけもらったが小さい紙コップに半分しか入っていない。仕方がないよ、LCCなんだから。

成田から釜山まで日本を横断するようなフライトになるのか、床(陸のこと)がよく見える。

よく晴れていたので空と海がきれいだった。

少し海を渡るとあっという間に釜山が見えてくる。

絵に描いたような島のような、浮かぶ島全体が山になっている。山降りたらすぐ海、みたいな島々が浮かんでいる。日本にはあまりない景色だと思った。

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飛行機は高度(今までずっとコードだと思っていた)を下げ、どんどん床が近づいてくる。建物がミニチュアのようによく見える。日本に比べ、整然と建物が並んでいるように感じる。そして団地のような建物がやたらと多い。

近い、床が近い。ぶつからないの?ダイジョウブ?

家々のギリギリを低空飛行した後、突如現れる滑走路を少し滑ると急停した。

韓国だ、と思った。

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1日目「ハングルは全く読めない」

「わーお」としか言えない

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無事に入国手続きを終え、荷物をピックアップして空港を出る。気温は日本と変わらず暑い。

旅行代理店を使っていないため、ホテルまで自力で行く必要がある。空港から宿泊先の中心地・南浦洞まではバスか地下鉄か車で行ける。どれも小一時間ほどかかる。

しかしハングルは全く読めない。逆に音は近いような気がする。一方、中国は漢字は読めるが音が全く聞き取れない。中国・韓国・日本の言語の歴史がすごく気になる。でも韓国は日本語が町中に溢れているので、正直不便なことはない。

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バスは一人6000ウォン(約600円)、タクシーはだいたい12000ウォン(1200円)。二人で乗れば同じなのでタクシーを使うことに。韓国はタクシーが安い。タクシーには黒い模範タクシーと白い一般タクシーの2種類がある。模範タクシーは数年間無事故の優良ドライバーだが割高。一般タクシーはトラブルもたまにあるらしいが割安。迷わず一般タクシーを選ぶ。

韓国のタクシーは自分でドアを開ける。というか日本以外に自動でドア開くタクシーってあるの?

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タクシーのおっちゃんに英語がどれくらい通じるかわからない。ホテルも格安の有名ではないところなので、予約メールの住所を見せながら片言の韓国語と英語で行き先を伝える。

韓国のカーナビは最先端っぽい。地図が立体だし、常に速度が表示されてその場所の制限速度を超えると警告されている。

「高速道路を使うか?」と聞かれ、「YES」と答えたが遠回りだったと帰りに知る。この話は最終日の回で。

40分ほどかけて市街地が見えてきた。町並みの雰囲気は日本にかなり近い。

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道端に建つ像の前で何やら人が集まり、日本語で女性が解説をしている。運転手が韓国語で指差して何か言っている。

あ、この像見たことあるなと思ったら運転手が「イアンプ」と言った。

そう、一時期ニュースで話題になっていた日本大使館前の慰安婦像だった。

後ほど知るのだが、釜山に到着した8月14日は韓国で最近制定された慰安婦記念日なのだそう。

デリケートすぎる問題に私は「わーお」としか言えなかった。

南浦洞のメインストリートである復光路から少し脇道に入るとホテルに着いた。

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かなり控えめな看板で少し不安になったが、どうやら裏口だったらしい。大通り側にもう少し目立つ看板があったが、それでもわかりやすいとは言えない看板だった。

ビルの古さと打って変わって中は新しくおしゃれ。

フロントのお兄さんは親切に日本語で対応してくれ、スムーズにチェックインができた。近くの両替所を聞くとわざわざ地図を印刷してくれた、ありがとう。

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部屋は狭かったが、ホテルを楽しむための旅ではないので構わない。

シャワーとトイレ一体型はマレーシアで経験済みだったことと、内装が新しくきれいだったのでより一層気にならなかった。 

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 韓国のセミは如何に鳴くか

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ホテルで少し休んでから街に出る。

繁華街のすぐそばに宿をとると、おでかけが圧倒的に楽である。星の数や治安を気にしなければ。

メインストリートは栄えていて、原宿のキャットストリートのような雰囲気。奥には百貨店のロッテモールが見える。若者向けの街という印象。

韓国は国旗がたくさん飾ってあるなと思った。

細い路地にもびっしりとお店があって、韓国ごはんもあれば和食、中華もあった。印象としては日本食ブームっぽいと感じた。上海でも見かけたが、とんかつが人気らしい。街によるのか知らないが、あまりイタリアンやフレンチといった洋食屋は見かけなかった。

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この写真のお店は、おそらく「深夜食堂」にインスパイアされたお店なのではないかと思う。中がコの字型のカウンターで、ドラマのセットそっくりだった。中国あたりでも流行っているらしいので、近い国の人々にもあの良さは伝わっているのだろう。

少し歩くと港が見えてくる。

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おじさんたちが釣りをしていたが、やたらと竿が長い。

アジのようなものが釣れていたが、少し海が臭かったのと水もあまりきれいではなかったように思う。

「ジャーっ」という音が木から聞こえてきてなんだろうと思ったら、どうやらセミだった。

日本のセミと全然違う鳴き方だった。何セミなんだろう。

夫が同僚から「海外のセミは日本と鳴き声が違うのか」という謎の宿題を課されていたが、無事回答を得ることができた。しかし夫がカメラを向け録画しようとするとピタッと鳴くのをやめていた。撮らせねーからな、という強い意志を感じた。

大きな道路には横断歩道がついておらず、地下通路を通らなければいけない。

日本や東南アジアだったら無理やり渡ろうとするが、道幅が広く車が速いのでおとなしく地下通路を使った。現地の人は誰一人として道路を無理やり渡っていなかったので、渡ることは死を意味するんだと思う。

地下通路は駅と駅の間も多分つながっていて、かなり長い。シャッター街になっていたが、地下街の営業時間が17〜18時までのようで、既に18時を過ぎていたので普段から閑古鳥が鳴いているわけではなさそうだった。薄暗くて少し不安になるが、現地の女性が一人で歩いていたので危ないわけではなさそう。

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何箇所かでこのような噴水広場を見かけた。

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地下通路の雰囲気は大阪の地下鉄を思い出す。

地下通路を通じてロッテモールに辿りついたので、涼みがてら中を見学。

1階の化粧品売り場は高級百貨店感があったが、上の階に上がると急に醸し出されるイオン感。安心。

屋上が展望デッキになっていたので上がってみる。

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港町っぽい夜景。デッキにはカップルがそれなりにいたけど日本ほどあからさまにイチャイチャしているカップルっていない。儒教のおしえ?

これをこうしてこう

夜景を楽しんだあとは夜ご飯へ。

夫は韓国に行くというのに前日に焼き肉を食べてやがったので、とりあえず焼き肉は避けて探すことに。釜山といえば海鮮なので海鮮方向で探そうかと。

賑やかな屋台が連なる、連なる、連なる…

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かなり広いぞ、繁華街。歌舞伎町の密度が5個分くらい連なってるような感じで、歩いても歩いてもお店がたくさんあって入る店が決まらない。

ホテルの最寄り駅の南浦の1個隣チャガルチ側まで歩いてきた。といってもそんな距離があるわけではないけれど。

一番飲食店が栄えているっぽい通りにて「ユッケ、レバ刺し」の文字を発見。

名物のイイダコもあるし、雰囲気も良さそうだったので入ることに。

外観撮るの忘れちゃったけど、調べたら「ユケハンユッケ(愉快なユッケ)」という名前のお店みたい。珍しい生肉専門店。

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お通しにこんなに出てきた。わかめスープ、冷やっこ、枝豆、サラダ。

店長が日本にいたことがあるらしく、店員さんは日本語が堪能だった。お隣に座っていたカップルも日本人だった。というか、韓国のお店の人は日本語がかなり堪能。すごい。

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韓国ビールhiteは少し薄めで黄色い。飲みやすくてよい。そしてビール2つ頼んだら中瓶が2本きて驚いた。

そして。

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ああ。

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あああ。

レバ刺し&ゼンマイ刺し 18000 ウォン(1800円)だったかな。

ユッケ&イイダコ刺し 28000ウォン(2800円)だったかな。

ちょっと高いように感じるかもしれないが、量がかなり多い。2人で行くと後半ペースダウンしてしまうような量。4人くらいで適正だろうか。

バーもユッケもすごく新鮮で色艶がいい。釜山名物のイイダコはまだ動いていて、口の中で吸盤が吸い付く。

韓国はお刺身を醤油ではなくごま油+塩で食べる。この食べ方も美味しいんだけど、やっぱり醤油が欲しくなってくる。隣の人は醤油もらってた。

韓国海苔が支給されて、ユッケはどうやら海苔で巻いて食べるらしい。一緒に巻くためのチーズ、梨、ガリが添えてある。ガリと一緒に食べるとサッパリ、チーズと一緒だと濃厚に。シソのように敷いてあるエゴマは少し癖はあるけど爽やかでたまらない。日本のシソ、韓国のエゴマ。日本でもエゴマ普及しないだろうか。

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これをこうしてこう。

生肉大好きだけど普段こんな量は食べないので流石に少し気持ち悪くなってしまった。

シメ的なものは食べなかったのでヘルシーだったと言い聞かせる。

帰りにスーパーでビールやコーン茶を買って帰り、1日目は終了。

2日目へつづく。